シーズンを終えて – 会うはわかれのはじめ

先週土曜日、11月26日をもちまして自分が所属していたチームの年内最終練習を終えました。

「会うはわかれのはじめ」

例年のように今年も引退する選手、今シーズンをもってチームを離れる選手が数人います。

短いスパンでの出会いと別れは、なにもこのチームに限らず、プロのスポーツクラブには宿命づけられている運命です。

長年チームに在籍している選手、今シーズンからプレーしている選手、今年で引退を決意した選手、来年もチームに残る選手、残らない選手。

様々な選手が今年もこのチームに1シーズン在籍し、練習ではライバルとしてしのぎを削りあい、試合では戦友として共に戦ってきました。

そんな盟友達が、それぞれの想いを胸に秘め、最後にもう一度みなとボールを蹴れる悦びを確かめ合う。

1年共に過ごした仲間と、ジョークを交えながら、楽しくサッカーをする。

全31人の選手が、4人のコーチングスタッフが、1つピッチの上で、1つのボールを使ってコミュニケーションする。

11月26日の練習は、そんな練習になりました。

練習を終えたあとは、皆で写真撮影。

長いシーズンを戦い終えた戦士たちからは、眩しい笑顔がこぼれています。

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冒頭に「会うはわかれのはじめ」と言いましたが、この「わかれ」は「分かれ」であって「別れ」ではありません。

このサッカー業界に一度足を踏み入れ、その魅力と感動を一度味わった者は、プレーヤーであれ、スタッフであれファン・サポーターであれ、サッカーとは二度と切っても切れない縁で結ばれます。

サッカーをする舞台が変わっても、サッカーに関わる立場が選手からファンに変わっても、あるいはファンから選手に変わっても、応援するクラブが変わっても、サッカー業界の中で道が「分かれ」るだけであって、広い意味での「サッカー共同体」では私たちは常に同じ空間に居ます。

どこにいても、同じようにボールを追いかけ、ゴールに歓喜し、敗戦に涙し、それでも次の試合にむけてまた立ち上がるのです。

そして、この地で結ばれた縁は、一度分かれてもまたどこかで必ず交わるでしょう。

その時がきたとき、果たして互いがどのような成長を遂げているのか。

考えただけでワクワクしますね。


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全世の界サッカー人口が26億5千万を超えるといわる今日、この31人がこのクラブに在籍して1シーズンすごせたことは奇跡であり、またそのような奇跡が産んだチームが披露したサッカーが、観戦していてとてつもなく面白い試合だったこと、ホームでは無類の強さを誇り15試合中11試合も勝てたこと、その全てに感謝です。

感動をありがとう!!!

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