読録2 “スティーブ・レヴィンソン&クリス・クーパー ~最後までやりきる力~”

読書記録、略して”読録”第2号はスティーブ・レヴィンソンとクリス・クーパー共著の「最後までやりきる力」という本についてです。英語版は”the Power to Get Things Done”


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個人的全体評価: (4/5)
読みやすさメーター: (4/5)
語彙の難しさメーター: (2/5)
ドキドキメーター: (3.5/5)
新しい価値観メーター: (4.5/5)
難しさメーター: (1.5/5)

読書に至ったキッカケ

この本を手に取る数週間前は、実は自分の将来についてとても悩んでいた時期でした。今年度末までは諦めずにサッカー選手目指して頑張る、と決心していたのですが、あれこれと悩み始めて、それを投げ出そうとしていました。
そんなとき、元ボクサーで現在は人材系の会社で社長をしている方とお話する機会に恵まれました。彼から「やりきることに価値がある。やりきるからこそ財産になる。やりきるからこそ悔いが残らない。やりきらないと逃げ癖がつくぞ。なかなか治らない癖が」との言葉をいただきました。

その言葉にもう一度頑張る勇気をもらい、また初心に戻って夢にむかって毎日取り組み始めた矢先に、目に入ってきたのがこの本でした。今の自分にぴったりの本だと感じたので迷わず購入にいたりました。

要約

この本は「最後までやりきる力」というタイトルからも、ラストスパートというか、マラソンでいうと30km地点以降の心のコントロールについての本だと購入時は思っていました。
しかし、読んでみるとこの本はどちらかというと「継続性とそれを可能にする行動力を身につけるテクニック」についての本でした。マラソンでいうと、42.195km走りきるランニングフォームについての本とでも言えましょうか?

まず、この本から学んだ1番の教訓は

何かをすると決意する ≠ 実行する

ということです。人間の決意は行動に直結していないのです。そして、それは何も自分が悪いのではなく、人間の脳/思考回路はそのようにできているのです!やるつもりがあるのに実行できないことは、人間にとってごく普通のことなのです。本を読んだり、人と話してインスピレーションを受けてやる気が高まっても、その状態を維持することは脳科学的に無理なことなのです。

では、何かをしたいと決意したとき、どのようにそれを継続性を持って実行に移すのか?
この本はその答えを

成功の秘訣はやる気を出すことではなく、やりたくないことでも実行できるようになる方法を知ること

だと言っています。では、その方法とはどのような方法なのか?

  1. 自分の決意を真剣に扱う
    決意とは「自分との誓約」です。破れば自分自身に対する信頼が薄れます。決意を真剣に扱おうとすれば、その分だけ自分との誓約の数は自然と少なくなっていくでしょう
  2. 自分の決意を呼び覚ます合図をつくる
    アラーム、ホワイトボードでの決意表明など
  3. 自分にペナルティを課し、後戻りできないようにする
    例: 決意を破ったら、自分の嫌っている政党に募金をしてしまうシステムなど
  4. 他の選択肢をなくす。それをしないと他人に迷惑がかかるようにする、などして自分に他の選択肢を選ばさない。
  5. 世界に宣言する。
  6. スタートを切る。するべき行動を細分化して、その初めだけを実行すると誓う
    例えば、ランニングをしたかったら、走ることを目標にするのではなく、ランニング用の服に着替えることを目標にしてみる。その結果、着替えたから走ろうという気持ちになって、うまく自分を騙すことができる。

まとめ

以前読んだ「まんがで身につく 続ける技術」という本に、

すべての行動には先行条件があるのだから、その先行条件をコントロールすれば継続をもって行動できる。
要するに、何かをする(または何かをしない)キッカケをくれる環境を自分で整えることで、継続性を保つことができる。

と書いてあったのを思い出しました。今回読んだ本も、結局は同じことを言いたいのだと思います。

継続するためのキッカケをあたえてくれる環境を整えれば、やる気がなくても継続できる

これにつきますね。その【キッカケを与えてくれる環境】というのが、この本では2種類ありました。

1つは自分にプレッシャーをかける環境づくり。それは

スイッチであったり
ペナルティであったり
世界に宣言することであったり

でした。ちなみに、この最後の【世界に宣言する】というのは、まさに自分がBostonに住んでいた時に「夢を語れ」というラーメン屋でバイトとして働いていたときに実践していました。
このラーメン屋では、店名通り、食べ終わったら店内にいるスタッフとお客様相手に自分の夢を語ってから帰る、という側からみたらめちゃくちゃなことをやっていました(笑)。週3回はここで食べたり働いたりしていたので、週3回世界にむけて自分の夢を語っていたわけです。そうして知らず知らずに自分を後戻りできない状況に追い込んでいたのですね。

もう1つは、自分を騙す環境づくり

タスクを細分化して、その初めのスタートだけをすることを目標にする。

などはまさにこの典型ですね。

応用

このブログを是非継続して続けたいので、早速この本から学んだことを応用したいと思います。

  1. ホワイトボードにブログ更新の決意表明を書く
    4日に1回更新!!
  2. ブログを更新しなかったときのペナルティを課す
    更新が遅れたら貯金箱に5000円入れて、2017年まで取り出せないようにする。その貯金箱はルームメイトに預かってもらう
  3. ブログはどんなに短くても良い。本の題名とQuote3つでも良いとする
  4. ブログを始めたことを8月終わりまでにFacebookで公開する

とりあえず、まずはこれを実践します。

さあ、すでに自分に相当プレッシャーをかけましたよ! もう後戻りできない!

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