読書記録、略して”読録”第4号は大儀見 優季著書の 「合わせる」技術 という本についてです。
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読書に至ったキッカケ
日本に帰ってきてから1年が経って、日本を離れていた8年間の間に、自分のサッカーに対する価値観というのが日本人の価値観からかなり乖離していることに気付いた。それは特に、周りに「合わせる」という点で明確に出ている。
自分がプレーするとき、どうしても「俺はここでボールを受けたいから」という一人称だけで動き出してしまうが、日本では例えば「味方の選手にクサビのボールが入りそうだから、自分はもぐってサポートしにいかなければ」という、周りの10人の味方の動きに「合わせた」、連動性のある動きが求められる。
自分にその、周りに合わせる、という感覚がないので、この本を購入してなにかヒントを得ようとした。
要約
この本の全容は次の1文にまとめられます。
無意識にできたことを言語化し、論理化して、それをピッチ上で意識してやっていくと、最終的には無意識に繰り返し出せるようになってくる – p.130
成功体験は、サッカーノートなどに言語化して記録しておくべきである。
頭の中で理解できている、ということはつまり、言葉で言い表すことができると同意であると大儀見さんは言っている。
それが細かく言語化できていれば、その文脳はその動きを細部まで正しく再現することができる。
それはどういうことかというと、言葉の引き出しが多ければ多いほど、成功体験を細かく記録することができ、だからそれを再現することができ、それを意識して練習を繰り返すことによって、試合のスピードの中で無意識にできるようになる。
ちなみにあのラグビーの五郎丸は、自分の中で1番いいと感じた過程を、どのような状況でも再現できるようにするため、あのルーティーンを細かく言語化しているとのこと。
そしてこの、無意識にできるようになる、ということがトップレベルで通用するレベルに至るまでに重要な要素の1つである。なぜなら、試合中には①認知→②判断→③行動の3ステップを踏んでいては遅くて、①認知→③行動の2ステップでできないとプレーを読まれるからである。
応用
大儀見選手は、うまくなるためには知識として知ることと、経験として知ることの両方が必要、と説いています。
今自分は、「経験」の方は毎日今までなかったくらい練習しているので、量的には十分足りていると思います。
しかし、その「経験」の質をあげるため、失敗体験より成功体験を増やすため、まずは「知識」として知ることも大事だということをこの本を読んで学びました。
そして、ここでいうその「知識」とは、読書や他人からもらえる外的な知識ではなく、自分と向き合い、自分の身体と対話し、成功体験を言語化することによって積み重ねていく「知識」のことを言います。
これからは、以下のルールを自分に課して、習慣づけます。
- サッカーノートは常に車の中に置いておく(練習には必ず車で行くので、こうしておくとサッカーノートを忘れない)
- 練習前、車から降りる際、運転席にサッカーノートとペンを置く
- 練習後、サッカーノートに成功体験を1つ細かく言語化する。それまで車は動かさない
とりあえず、これから始めてみます!